亀戸天神社と御嶽神社(妙義社)

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カテゴリー: 旅行・地域 | 歴史や史跡

亀戸天神社境内(本殿に向かって東)に隣接する御嶽神社は卯の日、特に新年最初の初卯の際は多くの方がお参りされています。

御嶽神社は、菅原道真公の師で「卯の神」として信仰されているんですよ。
詳しい解説は亀戸天神社さんのホームページに書かれていますので、ご覧になってみてくださいね。

この御嶽神社は、亀戸妙義社と地図に出てくることがあります。
菅原道真の師で、大宰府天満宮造営にも関わった延暦寺13代座主法性坊尊意僧正をまつり、大宰府御嶽山より歓請されました。
上州妙義山でも法性坊をお祀りしていることから、亀戸の御嶽神社を、江戸のころから亀戸妙義社とよんでいたそうです。

法性坊は卯日の卯の刻に亡くなられことから、春の陽気を向える「卯の神」と啓仰され、以来月毎の卯日はもとより、特に正月の卯日は、陽気を迎えるはじめとして参拝されたそうです。

また、御嶽神社には現在、地元で「安政時代のお神輿」と呼ばれている「水神様の輿」が奉られています。
明治時代には、水神様の輿を船に載せ、横十間川から竪川を経由して隅田川に出たところで大祓いを行なう行事が6月にあったそうです。
(この行事は竪川の埋め立てや、水門の関係で行なわれなくなりました)
この水神様の輿や台座は、関東大震災や戦災の難をまぬがれ今に残り、輿は御嶽神社の外から見ることができます。

ご鎮座350年祭の宝物展で展示され、その際展示・片付けのお手伝いをさせていただきました。
神社の蔵から、地元青年有志がお手伝いをして今の場所にお移しして以来、久しぶりに神輿の中を拝見させていただきましたが、輿の中は畳が敷かれ、美しい天井絵が描かれているんですよ。